その時だった。

ガラガラッ。

倉庫のシャッターが勢いよく開く。


那瑠「ただいまー!」


綾人「暑っ。」


真尋「アイス買ってきたぞ。」


三人が袋を抱えて戻ってくる。

その後ろからゆっくり入ってきた紫月は、ソファへ並んで座る二人を見て一瞬だけ足を止めた。

綺羅は笑っている。

星那も、ほんの少しだけ表情が柔らかい。

紫月はその様子を静かに眺め、小さく息を吐いた。

那瑠は二人を見るなり、にやっと笑う。


那瑠「おいおい。俺らがいない間に距離縮まってんじゃん」


綺羅「ち、違っ……。」


思わず否定しようとした、その瞬間。


星那「縮まった。」


真顔で言い切った。

倉庫が一瞬静まり返る。


真尋「……お前。」


綾人「それ本人の前で言う?」


那瑠は腹を抱えて笑い始める。

綺羅は顔を真っ赤にしながら星那を見る。


綺羅「星那!」


星那はきょとんとしたまま首を傾げた。


星那「……違うの?」


その天然すぎる一言に、倉庫中が笑い声に包まれた。