穏やかな時間が流れていた。

窓から吹き込む風が、倉庫の中に心地よく通り抜けていく。

ゲームをしていた那瑠と綾人もいつの間にか休憩し、真尋は漫画を読みながら欠伸をしていた。

紫月はパソコンへ視線を落としたまま、静かに仕事を続けている。

そんな中。

綺羅の肩へ頭を預けたまま眠る星那だけが、規則正しい寝息を立てていた。

綺羅は動かないように気を遣いながら、小さく星那を見下ろす。

綺羅(本当に気持ち良さそう……。)

睫毛、長い。肌もつやつやで綺麗。

眠っているせいか、いつもより少し幼く見えた。

思わず見入ってしまう。

その時。


星那「……ん。」


小さく声を漏らし、ゆっくり瞼が開いた。


綺羅「……起きた?」


星那はぼんやりしたまま綺羅を見上げる。

数秒。

状況を理解できていないように瞬きを繰り返した。