昼食を食べ終えた倉庫には、のんびりとした時間が流れていた。

真尋はソファに寝転びながら漫画を読み、那瑠と綾人はテーブルを挟んでゲームを始める。


那瑠「うわっ、今のずる!」


綾人「お前が下手なだけ。」


賑やかな声が倉庫中に響く。

少し離れた場所では、紫月が一人静かにノートパソコンへ視線を落としていた。

それぞれが思い思いの時間を過ごしている。

綺羅も借りた小説を膝の上へ広げ、ゆっくりとページをめくった。

その隣には星那。

ココアを飲みながら壁へ寄り掛かり、ぼんやりと天井を眺めている。

綺羅は横目でそっと様子を窺う。

相変わらず眠そう。

朝から何度欠伸をしたか分からない。

「眠いなら寝ればいいのに。」心の中でそう思った、その時だった。

コクッ──。

星那の首が小さく前へ落ちる。


綺羅「あ……。」


思わず目で追う。

もう一度。

コクッ。

船を漕ぐように頭が揺れた。

そして次の瞬間。

とすっ。

何か柔らかい重みが肩へ乗った。