昼食を食べながら、那瑠は面白そうに星那を見つめる。


那瑠「なぁ、星那。」


星那「ん。」


那瑠「綺羅来てから、お前ちょっと変わった?」


その言葉に倉庫が静かになる。

星那は唐揚げを一つ口に入れながら、小さく首を傾げた。


星那「変わってない。」


那瑠「いや、変わってる。」


綾人も苦笑しながら頷く。


綾人「女が隣にいても逃げないし。」


真尋「昨日なんか、ずっと綺羅のこと見てただろ。」


その一言に、綺羅の手が止まる。

思わず星那を見る。

視線がぶつかった。

星那は少しだけ目を逸らし、小さくため息を吐く。


星那「……見てない。」


真尋「嘘つけ。」


那瑠「橘さんが車で『星那がずっと綺羅ちゃん見てましたよ』って笑ってたぞ。」


その瞬間。

星那の動きがぴたりと止まった。

少しだけ耳が赤くなる。

その変化に気付いた那瑠と綾人が吹き出した。

綺羅はその様子を見ながら、小さく笑う。

昨日まで一人で抱え込むことしか知らなかった私の世界に。

少しずつ、温かい笑い声が増えていく気がした。