儚い君と恋をする。


ぶっきらぼうだけど、昨日みたいに無視して通り過ぎようとしないことが、たまらなく嬉しい。


私の顔は自然とニコニコと綻んでしまう。


「昨日は、体調悪そうだったけど大丈夫? 頭、もう痛くない?」


覗き込むようにして顔を見ると、叶斗くんは視線を逸らした。


「……へーき。寝たら治ったから」

「それならよかったっ……ねぇ、今日は公園でも行って話さない?」


私の提案に叶斗くんはあからさまに嫌そうな顔をすると呆れたようにため息を吐いた。


「はー?俺はお前と話すことなんて何一つねぇけど」