二百物語

亡くなったおばあちゃんからもらったお手玉が孵った。お手玉がガサガサと不気味に蠢いたと思ったら、小さなおばあちゃんがたくさん出てきたの。まるでカマキリの卵みたい。気持ち悪くなって、私は親指で、ぷちぷちと小さなおばあちゃんを潰した。「やめとくれ!」「薄情者!」小さなおばあちゃんがわめく。いつの間にか、お母さんが後ろに立っていた。「もうそんな季節か。掃除機だけお願いね」とだけ言って、台所に戻っていく。