称賛を浴びる

 特進クラスの同級生が表彰を受けた。化学部の活動が認められたらしい。こういう賞は大学の推薦にも有利だ。くそ、賢い奴だったが、国語はてんでダメなので侮っていた。
 放課後、理科室を訪ねると彼は一人で実験をしていた。
「一度でいいから俺も称賛を浴びてみたいもんだね」
 俺は皮肉っぽく零した。
「そんなの簡単だろ」
 彼は薬品庫から瓶を取り出す。HNO3——《硝酸》と書かれた瓶を開けるとそいつは俺の頭に