───翌朝
疲れてぐっすりと眠ってしまった私は、目覚ましの音で目を覚ます。
──ジリリリリッ
「…うー……」
眠たい目を擦りながら目覚ましを止めた。
まだ眠たい起きたくないと布団にくるまりながらベッドでゴロゴロうとうとしていると……
うっすらと開いた目に飛び込んできたのは
サラサラ揺れる黒髪と綺麗な顔。
ベッドの縁に両手で頬杖をついてうっとりと私を見つめる綺麗な瞳。
あれ……目の前に愁くんらしき人が……
最近いろいろありすぎて遂に夢にまで出てくるようになった……?
そんなことを考えいる間も、目の前の綺麗な瞳が私をじっと見つめている。
だんだんと意識が覚醒しつつある脳で考える。
ん……?あれ……?これって現実?夢?どっち?!てか、私昨日送って貰ったあとちゃんと鍵閉めたよ……ね?!
状況を理解するとガバッと起き上がる。
「……ゆ、夢?!」
「夢じゃないよ、おはよ〜」
「なっ、なんでここにいるの?」
「なんでって言われても……そりゃあ乃愛の彼氏だから、かな?」
困ったように顔を傾けながら今日も綺麗な黒髪をサラサラと揺らし笑顔で笑う愁くん。
ついでに言うと驚く私の質問に、相変わらずズレてる返事をするところもいつも通り。
「そ、そうじゃなくて……私鍵しめてたよね?」
「大丈夫だよ?しっかり閉まってるのは俺が確認してるから。
鍵が閉まってない部屋に可愛い乃愛を置いとけるわけないでしょ?」
いや……そういうことを言いたいんじゃないんだけど……



