─美形ストーカーの狂愛─歪んだ愛が迫り来る。



「おーい、桃瀬ちょっといい?」



その声に顔をあげると、田中くんが教室の入口で私を呼んでいた。


慌てて立ち上がると、ちーちゃんに手を合わせて謝る。



「あ……、ごめんちーちゃん、なんか呼ばれてる……ちょっとまってて!ごめんね?!」


「えぇ……またあとでちゃんと話してよね?いってらっしゃい」



少し不満気なちーちゃんに断りを入れると、私は急いで田中くんに駆け寄った。



なんの用だろ?
一年生の時同じクラスだったけれど……
特に仲良しでもない田中くんに不思議に思いつつ近寄ると声をかけた。



「ごめん、お待たせっ!どーしたの?」



不思議に思って田中くんに首を傾けると



「昨日資料室に社会科の道具なおしにいった?次こっちの授業で使うんだけどさ、見当たらないって言ったら先生が桃瀬に聞いて来いって」



あ……なるほど……。と思いつつ昨日の荷物の場所を思い浮かべて返事をする。



「えっ、ほんとに?分かりにくくはなかった気がするんだけど……、一緒に行こうか?」


「あ、まぢ?すげぇ助かる。俺が探し方が悪かったかもなんだけど、まぢでごめん」


「ふふっ、大丈夫だよ。私の方こそごめんね?見えやすい所になおせばよかったね」




すごく申し訳なさそうに謝る田中くんがなんだか面白くて笑いつつ

二人で教室を出るとたわいも無い話をしながら資料室に向かった。