私だけが知っている、君の秘密


その後も案内は続いた。

体育館。

特別棟。

中庭。

寮へ続く道。

説明は分かりやすい。

でも必要以上のことは話さない。

私は何度か話しかけた。

「白石くんは寮生活長いの?」

「一年」

「楽しい?」

「別に」

終了。

早い。

会話が終わるのが早すぎる。

思わず笑いそうになった。

「何だ」

「いや、何でもない」

変な人。

でも少し面白い。