五時間目が終わった頃。 担任に呼び止められた。 「天音」 「はい」 「午前中は手続きで案内できなかったからな」 そういえばまだ校内をよく知らない。 「白石」 担任が教室の後ろを見る。 私はつられて振り返った。 窓際の席から一人の男子が立ち上がる。 銀色がかった髪。 整った横顔。 どこか冷たい雰囲気。 教室が少しざわつく。 「天音の校内案内を頼む」 その男子は一瞬だけ嫌そうな顔をした。 そして。 「……分かりました」 低い声が響く。 私は目を瞬かせた。 もしかして――。