私だけが知っている、君の秘密


珀翔「ここが図書室」

うるあ「わぁ……」

思わず声が漏れる。

天井まで届く本棚に壁一面ずらーっと並ぶ本たち。

すごく広い空間でまるで大きな図書館みたいだった。

うるあ「すごいね」

珀翔「そうか」

返事はそれだけで会話が続かない。

私は気まずくて苦笑した。

やっぱり近寄りがたい。

美月の言う通りかもしれない。

その後も案内は続いた。

体育館。

特別棟。

中庭。

寮へ続く道。

説明はすごく分かりやすいけど淡々としていて、必要以上のことは話さない。

私は何度か頑張って話しかけ続けた。

うるあ「白石くんは寮生活長いの?」

珀翔「一年」

うるあ「楽しい?」

珀翔「別に」

終了。

早い。

会話が終わるのが早すぎる。

ここまでくると面白くて思わず少し笑ってしまった。

珀翔「何だ」

うるあ「いや、何でもない」

変な人なんだけど少し面白いかも。