私だけが知っている、君の秘密


放課後。

私は寮へ向かっていた。

その途中。

中庭のベンチに座る珀翔が見えた。

一人だった。

本を読んでいる。

相変わらず近寄りがたい。

でも。

昨日より少しだけ気になった。

私は立ち止まる。

その時。

珀翔が顔を上げた。

また目が合う。

数秒。

沈黙。

そして。

「……何」

初めて向こうから話しかけられた。

私は驚いて目を見開く。