席に座ると、隣の女の子が身を乗り出してきた。 「よろしくね!」 明るい笑顔。 思わず私も笑う。 「よろしく」 「私、橘美月!」 「うるあって呼んでいい?」 「うん」 「やった!」 美月は嬉しそうに笑った。 転校初日。 少し不安だったけど、その笑顔を見てほっとする。 「私ね、転校生と友達になるの夢だったの!」 「夢?」 「そう!」 美月は楽しそうに笑う。 私は思わず吹き出した。 この子なら仲良くなれそう。 そんな気がした。 キーンコーンカーンコーン。 昼休みを知らせるチャイムが鳴った。