私だけが知っている、君の秘密


数秒沈黙の後。

珀翔「初めて言われた」

小さな声だった。

私は目を丸くする。

うるあ「そうなの?」

珀翔「大体、怖いとか冷たいとか」

そう言って視線を落とす。

私は少しだけ考えた。

確かに近寄りにくい。

でも怖くはない。

うるあ「私はそう思わないよ」

そう言うと白石くんの目が少しだけ揺れた。

その時遠くから声が聞こえた。

玲夜「珀翔ー!」

聞き覚えのある声がして振り返ると一ノ瀬くんだった。

その後ろには如月くんと朝比奈くんもいる。

玲夜「また一人で本読んでんの?」

珀翔「放っとけ」

玲夜「転校生ちゃんもいるじゃん」

玲夜がニヤニヤ笑うから私は少しだけ身構えた。

伊織「おーい転校生」

朝比奈くんが優しく手を振ってきたから私は慌てて会釈する。

如月くんは腕を組んだままこちらを見ていた。