「じゃあ」 白石くんは写真をポケットにしまってすぐに去ろうとした。 でも、写真のことが私は気になって話しかけた。 「その写真」 白石くんの足が止まる。 しまった。 聞いちゃいけなかったかな。 「……何でもない」 私は慌てて笑った。 すると。 白石くんは少しだけ黙り込む。 でも結局何も言わずにそのまま歩いていく。 夕日に照らされた背中は、少しだけ寂しそうに見えた。