食事を終えると、和田が自らロータリーで樹莉と亜紋を見送る。
「小早川さん、亜紋くん、今夜は本当にありがとう。君達二人に誓って、必ずこのホテルを悪評の中から立て直してみせるよ。またぜひ話を聞かせてほしい」
樹莉も亜紋も「はい、喜んで」と答えて車に乗り込んだ。
スタッフの運転でロイヤルクレストまで戻ると、亜紋が樹莉に尋ねる。
「樹莉、明日は仕事か?」
「いえ、オフです」
「それなら今夜は泊まっていけ」
「えっ、いいんですか?」
「もちろん。神谷も多分そのつもりであれこれ用意しているだろうから」
亜紋はそう言うとなにやら考え、再び樹莉に問いかけた。
「樹莉、プールサイドで夕涼みしていかないか?」
樹莉はぱちぱちと瞬きしてから、小さく吹き出して笑う。
「亜紋さんの口から夕涼みなんて風流な言葉が出るなんて。意外とロマンチストなんですね」
「夕涼みのどこがロマンチックなんだ。じいさんの日常だろう」
「あはは! 確かに」
確かに?と、亜紋はジロリと横目で樹莉を睨む。
「俺がじいさんだって言うのか?」
「似合いそうだなと思って。ガンコじいさん」
「なにをー!?」
「きゃー、怖い」
樹莉は亜紋の腕から離れると、くるりと向きを変え、両手で亜紋の手を握った。
「早く行きましょ!」
そう言って後ろ向きに歩き出すと、サンダルの高いヒールが引っかかってよろめく。
「わっ!」
亜紋が腕を伸ばして樹莉の身体を抱き寄せた。
「小早川さん、亜紋くん、今夜は本当にありがとう。君達二人に誓って、必ずこのホテルを悪評の中から立て直してみせるよ。またぜひ話を聞かせてほしい」
樹莉も亜紋も「はい、喜んで」と答えて車に乗り込んだ。
スタッフの運転でロイヤルクレストまで戻ると、亜紋が樹莉に尋ねる。
「樹莉、明日は仕事か?」
「いえ、オフです」
「それなら今夜は泊まっていけ」
「えっ、いいんですか?」
「もちろん。神谷も多分そのつもりであれこれ用意しているだろうから」
亜紋はそう言うとなにやら考え、再び樹莉に問いかけた。
「樹莉、プールサイドで夕涼みしていかないか?」
樹莉はぱちぱちと瞬きしてから、小さく吹き出して笑う。
「亜紋さんの口から夕涼みなんて風流な言葉が出るなんて。意外とロマンチストなんですね」
「夕涼みのどこがロマンチックなんだ。じいさんの日常だろう」
「あはは! 確かに」
確かに?と、亜紋はジロリと横目で樹莉を睨む。
「俺がじいさんだって言うのか?」
「似合いそうだなと思って。ガンコじいさん」
「なにをー!?」
「きゃー、怖い」
樹莉は亜紋の腕から離れると、くるりと向きを変え、両手で亜紋の手を握った。
「早く行きましょ!」
そう言って後ろ向きに歩き出すと、サンダルの高いヒールが引っかかってよろめく。
「わっ!」
亜紋が腕を伸ばして樹莉の身体を抱き寄せた。



