「お二人に考えてみてもらいたいことがあるんだ」
「はい、どのようなことでしょう?」
「ホテルのロビーラウンジで、紅茶を3000円で売る方法」
樹莉と亜紋は同時に首を少し傾げた。
「紅茶を3000円で、ですか?」
「そう、高いだろう? だけどその価値があるとお客様に思わせるにはどうする?」
うーん、と考えてから、まずは樹莉が口を開いた。
「パレ・ド・フローラなら、やはりお花を絡めますね。たとえばガラスのティーポットにエディブルフラワーを入れて、お湯を注ぐとふわっとほぐれて花開く様子を楽しめたり。あとは花の蜜やフルーツジャムを添えたり、季節ごとにテーブル装花を豪華にしたり」
なるほど、と和田は頷く。
「それはすてきだな。パレ・ド・フローラらしくていいね。亜紋くんのロイヤルクレストはどうだい?」
「そうですね。うちはやはり完全なプライベート空間で楽しめるティータイム、でしょうか。予約制でその時間は周りを気にせず、窓から見えるガーデンの緑を楽しみながらお過ごしいただけるように」
「贅沢な時間を提供する、ということだね。二人ともなかなかいいセンスだ。私はどうしても思いつかないんだよ。ゴールデンワールドホテルは、ゆっくり紅茶を楽しむイメージではないようでね。パソコンを気兼ねなく使えて、コーヒーもおかわり自由なのが好まれる。だけど女性のお客様がおしゃべりするのにも利用していただきたくて、うちのスタッフにもこの話題を振ってみたんだ。そしたら誰も答えられなかった。小早川さんも亜紋くんも、すぐに答えられたというのにね」
うちはまだまだがんばらないと、と言いつつ、和田は終始楽しそうだった。
「はい、どのようなことでしょう?」
「ホテルのロビーラウンジで、紅茶を3000円で売る方法」
樹莉と亜紋は同時に首を少し傾げた。
「紅茶を3000円で、ですか?」
「そう、高いだろう? だけどその価値があるとお客様に思わせるにはどうする?」
うーん、と考えてから、まずは樹莉が口を開いた。
「パレ・ド・フローラなら、やはりお花を絡めますね。たとえばガラスのティーポットにエディブルフラワーを入れて、お湯を注ぐとふわっとほぐれて花開く様子を楽しめたり。あとは花の蜜やフルーツジャムを添えたり、季節ごとにテーブル装花を豪華にしたり」
なるほど、と和田は頷く。
「それはすてきだな。パレ・ド・フローラらしくていいね。亜紋くんのロイヤルクレストはどうだい?」
「そうですね。うちはやはり完全なプライベート空間で楽しめるティータイム、でしょうか。予約制でその時間は周りを気にせず、窓から見えるガーデンの緑を楽しみながらお過ごしいただけるように」
「贅沢な時間を提供する、ということだね。二人ともなかなかいいセンスだ。私はどうしても思いつかないんだよ。ゴールデンワールドホテルは、ゆっくり紅茶を楽しむイメージではないようでね。パソコンを気兼ねなく使えて、コーヒーもおかわり自由なのが好まれる。だけど女性のお客様がおしゃべりするのにも利用していただきたくて、うちのスタッフにもこの話題を振ってみたんだ。そしたら誰も答えられなかった。小早川さんも亜紋くんも、すぐに答えられたというのにね」
うちはまだまだがんばらないと、と言いつつ、和田は終始楽しそうだった。



