最後にこわいX秒

俺は陸上部のエース。走ることなら誰にも負けたことはない。うちの学校には夜のグラウンドを走ると、後ろから足音がついてくるという七不思議がある。部活帰りに試してみた。グラウンドを軽く走っていると、後ろから足音が聞こえてきた。急に怖くなった俺は、全力で逃げた。そのまま校門を出たところで、足音が止まった。
「今日は追いつけなかったか」
その言葉を残して、黒い影はゆっくりグラウンドの闇へと消えていった。