200文字でゾッ!こわい短編集ー全23話ー

毎日同じ駅で見かける美しい女性。

ある日、彼女が目の前でハンカチを落とした。拾って渡すと、
「ありがとうございます」と天使のように微笑んだ。

私は舞い上がりそうになったが、手元のハンカチを見て凍りついた。

そこには、私のフルネームが不気味な赤い糸でびっしりと刺繍されていたのだ。

彼女は笑顔のまま、私の耳元で嬉しそうに囁いた。

「これで、やっと話しかけてくれましたね」