甘くない天くんの溺愛事情。

「なんでダメなの、前はよくぎゅうしてくれてたのに。」


ぶーぶーと天くんへと不満を漏らす。

私が高校生になった辺りから、天くんはどうも抱きつかせてくれなくなった。もう今は高校三年生だから、かれこれ3年は経つ。

それまでは、私が飛びかかっても何も言わなかったくせに。



「んーーー、嫌だから。」



真っ直ぐなその言葉がぐさっと胸に刺さる。

天くん、全然甘くない。むしろ厳しいくらい。ぎゅうすらしてくれないなんて。



「じゃあ、頭撫でて?」


私よりも20センチ程背が高い天くんを、じぃっと見上げてそう言うと天くんはため息を吐いた。