甘くない天くんの溺愛事情。

そして慣れた手つきでネクタイを結んでくれる。

それと同時に、その仕草に胸がきゅっと高鳴り始める。

ネクタイは数十秒の間で、みるみると、あるべき姿に変わっていった。


「…わ、ありがとう天くん!さすがだね、」



不意打ちのことで、少し恥ずかしい気持ちになりながらお礼を言うと、天くんはいつもと変わらないポーカーフェイスで


「ん、行くよ。」



と、私に背を向けて玄関から外に出た。


…っうぅ、かっこよすぎる。




どうしてそんなさりげなくカッコイイことしちゃうの。


と天くんに悶絶して一瞬しゃがみ込んだけど、その後すぐに天くんが急かす声が聞こえて、急いで後をついて行った。