諸聖人の日。
続々と礼拝に人々が集う中、司祭がオロオロと慌ていた。
詩月は小百合を待たせてはすまないと、早めに寺院に着いた。
「どうかされましたか?」
詩月は司祭の様子に気づいて、声をかけた。
「それが讃美歌の演奏者がまだ来ていないんです」
「連絡は?」
「いいえ、まだ……」
司祭が言いかけた時、司祭を呼ぶ声がした。
「司祭さま、ピアノ奏者がウィルス感染で来られないそうです」
「困りました……あっ」
司祭は詩月の顔を見るなり、表情が明るくなった。
「演奏してもらえませんか」
司祭は申し訳なさげな声で手を合わせたが、顔には何処か笑みが浮かんでいた。
「構いませんけれど、よろしいんですか」
「ええ。昨日、音確認で弾いてくださったような感じで」
詩月は頷いたが、さすがに昨日の演奏では不味いだろうと思った。
続々と礼拝に人々が集う中、司祭がオロオロと慌ていた。
詩月は小百合を待たせてはすまないと、早めに寺院に着いた。
「どうかされましたか?」
詩月は司祭の様子に気づいて、声をかけた。
「それが讃美歌の演奏者がまだ来ていないんです」
「連絡は?」
「いいえ、まだ……」
司祭が言いかけた時、司祭を呼ぶ声がした。
「司祭さま、ピアノ奏者がウィルス感染で来られないそうです」
「困りました……あっ」
司祭は詩月の顔を見るなり、表情が明るくなった。
「演奏してもらえませんか」
司祭は申し訳なさげな声で手を合わせたが、顔には何処か笑みが浮かんでいた。
「構いませんけれど、よろしいんですか」
「ええ。昨日、音確認で弾いてくださったような感じで」
詩月は頷いたが、さすがに昨日の演奏では不味いだろうと思った。



