「詩月、スマホ鳴ってるよ」
詩月はビアンカに肩を叩かれ、振り返った。
ビアンカはスマートフォンをそっと差し出した。
着信音はショパンの子犬のワルツ、電話の相手は千住小百合だ。
ビアンカに礼を言い、電話に出ると甲高い声で耳が痛かった。
思わず、耳元からスマートフオンを離し、スピーカーに切り替えた。
「何かあったか?」
ーー相変わらず素っ気ないのね。元気にしているの?
「特に変わりはないが」
ーー配信が減ったから心配で。クレア先生に訊いたら、調律の勉強をしているから忙しいのではって言うのよ
「ああ。大学に行きながら、ピアノ工房で働いて、定期的に調律師の学校に通っているからな」
ーー大丈夫なの
「体調管理はちゃんとしているし、今の所は単位も落としていないし、教授とも良好だが」
ーーあなた、周りはいつもハラハラしていること、理解している?
詩月はビアンカに肩を叩かれ、振り返った。
ビアンカはスマートフォンをそっと差し出した。
着信音はショパンの子犬のワルツ、電話の相手は千住小百合だ。
ビアンカに礼を言い、電話に出ると甲高い声で耳が痛かった。
思わず、耳元からスマートフオンを離し、スピーカーに切り替えた。
「何かあったか?」
ーー相変わらず素っ気ないのね。元気にしているの?
「特に変わりはないが」
ーー配信が減ったから心配で。クレア先生に訊いたら、調律の勉強をしているから忙しいのではって言うのよ
「ああ。大学に行きながら、ピアノ工房で働いて、定期的に調律師の学校に通っているからな」
ーー大丈夫なの
「体調管理はちゃんとしているし、今の所は単位も落としていないし、教授とも良好だが」
ーーあなた、周りはいつもハラハラしていること、理解している?



