春は眩しくて、届かない




——だめだ。


こんなの、
もっと好きになる。



「飲み物は?」



柏木くんが冷蔵棚を開けながら聞く。



「……え、じゃあミルクティー」



「やっぱ甘いの好きじゃん」



「甘党なだけですー」


陽奈がむっとすると、
柏木くんは少しだけ笑った。


その笑い方を見るたび、
胸の奥が落ち着かなくなる。