春は眩しくて、届かない



わたしから見たりのんは、春の光みたいだった。


派手じゃないのに、気づくと目で追ってしまう。


静かで、やわらかくて。


でもちゃんと、眩しい。


……たぶんわたしは、りのんのそういうところが羨ましい。


誰かを押しのけなくても、人を惹きつけるところ。


わたしにはない空気を持っているところ。


優しくて、綺麗で。


正直、わたしだって時々見惚れる。


本人に言ったら、絶対困った顔するだろうけど。