春は眩しくて、届かない



りのんから一通り話を聞くことができてわたしの気持ちは晴れやかになった。


通話の途中。
ふとカレンダーを見た瞬間、
陽奈は勢いよく声を上げた。



『待って!!』



「な、なに!?」



『明日!終業式だよ!?』



電話の向こうで、
りのんが「え」って間抜けな声を出す。


ベッドの上で飛び起きた。



『高二最後なんだけど!?』



『え、無理!!』




『ついこの前入学した気でいたんだけど!?!?』



「いやそれは盛ってる」



『盛ってないですー!!』