家に帰ってからも、 胸のどきどきは全然おさまらなかった。 制服を脱いでも。 お風呂に入っても。 ベッドに入っても。 頭の中をぐるぐる回るのは、 今日のことばっかり。 『俺と付き合ってください』 春の夕暮れ。 桜。 やわらかい声。 そして。 『……りのん』 名前を呼ばれた瞬間の、 あの破壊力。 「……むり」 枕に顔を埋める。 幸せすぎて、 逆に落ち着かない。