3月の風は、まだ少し冷たかった。 でも、 校門の横に並ぶ桜はもう薄く色づき始めていて、 冬がちゃんと終わったんだって静かに教えてくる。 2年生として過ごす教室も、 あと少し。 そんなことをぼんやり考えながら、 廊下を歩いていた。 窓から入る夕方の光。 部活へ向かう足音。 春特有の、少し浮ついた空気。