春の日差しが差し込んだ朝。
ぴこん、と通知が鳴った。
まだ少し眠いまま画面を見ると、そこには見慣れた名前があった。
わたしの大好きな親友
――鈴野陽奈。
「おはよ!クラス替え楽しみ!いつものとこから一緒にいこー!!」
その文字を見た瞬間、思わず小さく笑ってしまう。
本当に明るくて、まっすぐで、何でも楽しみに変えてしまう。
そんなところが、昔からずっと好きだった。
私は画面に短く返事を打つ。
「楽しみだね!また後で」
送信ボタンを押して、学校に行く準備を始める。
鏡の前で髪を結びながら、ふと思う。
クラス替え、陽奈と離れませんように。
そんなことを願うのは、きっと私だけじゃない。
そう思いながら、玄関のドアを開けた。
春の風は少しだけ冷たかった。

