春は眩しくて、届かない



冬休みに入ると、
会える回数は少しだけ減った。


学校がないだけで、
こんなに日常の音が静かになるんだって思う。


でもその代わりみたいに、
私たちは時々図書館で一緒に勉強した。


冬休み明けのテストのため。


暖房の効いた静かな空間。
シャーペンの音。
参考書をめくる音。


向かい側に座った柏木くんは、
相変わらず少し眠そうな顔で問題集を眺めていて。