春は眩しくて、届かない



連絡も増えた。



『今日の課題終わった?』



『数学むり』



『雪降りそう』



そんな短いやり取りだけなのに、
通知が来るたび、りのんの胸は少しだけあたたかくなる。


陽奈は相変わらずだった。



「りのん今日も柏木くん見すぎ!」



「はいはい両片想いおつかれさまでーす」


とか。


毎日のように騒いでは、
りのんを真っ赤にさせて笑っていた。


そして気づけば、
街はすっかり冬になっていた。