春は眩しくて、届かない



土日を挟んだ月曜日。


朝の空気は少し冷たくて、
校門の木が風に揺れていた。


久しぶりにちゃんと眠れた気がする。


母親と話した夜から、
全部が解決したわけじゃない。


父親のことも、
家のことも、
まだ簡単には整理できない。


でも。



“もう誰とも繋がってない”



そんな感覚だけは、
少し薄れていた。


教室へ向かう途中、
湊は無意識に廊下の先を探していた。