翌朝。
眩しいくらい輝く夏の太陽に反して、あたしの顔はそれほど浮かない。
元彼と決別したからといって、世界が劇的に変わるわけじゃない。
「藤原さん、この件どうします?」
「あっ……ごめん、もう一回言って」
「珍しいですね。疲れてます?」
「ちょっとね」
愛想笑いを浮かべながら誤魔化す。
昨日のことを引きずっているわけじゃない。
むしろ、気持ちはスッキリしている。
——なのに。
胸の奥だけが、妙に沈んだままだった。
元彼との再会で昔を思い出したからだろうか。
それとも、案件のキャンセルが続いているせいだろうか。
自分でも理由は分からない。
「藤原先輩、この資料なんですけど……」
控えめに呼ぶ後輩の声に顔を上げる。
指摘された箇所を見て、あたしは思わず額を押さえた。
「うそ……数字一列ズレてる」
他の資料もいくつか修正の丸印。
普段なら絶対にしないミスだった。
「ごめん、すぐ直すわ」
「先輩少し休憩したほうが……顔色も良くないみたいですし」
「……そうね」
ここで突っぱねるほど、周りが見えないわけじゃない。
自分のタスクを見て、少しだけ甘えて休憩することにした。
眩しいくらい輝く夏の太陽に反して、あたしの顔はそれほど浮かない。
元彼と決別したからといって、世界が劇的に変わるわけじゃない。
「藤原さん、この件どうします?」
「あっ……ごめん、もう一回言って」
「珍しいですね。疲れてます?」
「ちょっとね」
愛想笑いを浮かべながら誤魔化す。
昨日のことを引きずっているわけじゃない。
むしろ、気持ちはスッキリしている。
——なのに。
胸の奥だけが、妙に沈んだままだった。
元彼との再会で昔を思い出したからだろうか。
それとも、案件のキャンセルが続いているせいだろうか。
自分でも理由は分からない。
「藤原先輩、この資料なんですけど……」
控えめに呼ぶ後輩の声に顔を上げる。
指摘された箇所を見て、あたしは思わず額を押さえた。
「うそ……数字一列ズレてる」
他の資料もいくつか修正の丸印。
普段なら絶対にしないミスだった。
「ごめん、すぐ直すわ」
「先輩少し休憩したほうが……顔色も良くないみたいですし」
「……そうね」
ここで突っぱねるほど、周りが見えないわけじゃない。
自分のタスクを見て、少しだけ甘えて休憩することにした。



