まだチェックイン前ということもあって、ロビーラウンジも比較的空いている。
「暑いから中で話しましょう」と誘われ、イスに座っている。
(……どうしよう、話ってなに?)
内心では緊張と動揺が激しいものの、注文したアイスミルクティーを飲む。
「藤原さんはミルクティーがお好きなんですね」
「えぇ……」
「あの日、綾人さんから、あなたと打ち合わせ中かと連絡がありました」
思い出した。
あたしが黙って自分の家に帰った日だ。
「メッセージが既読にならないとか、ミルクティーを淹れたのにと、心配されてましたよ」
「すみませんでした……。もう大丈夫です」
「そうですか」
九条さんが優雅にコーヒーカップを持ち、一口すする。
カチャと机に触れた音が、やけに響いた。
「で、あなたの問題は解決しましたか」
何を問われているのか。
分からないほど、バカじゃない。
——上辺だけの言葉じゃ意味がない
「暑いから中で話しましょう」と誘われ、イスに座っている。
(……どうしよう、話ってなに?)
内心では緊張と動揺が激しいものの、注文したアイスミルクティーを飲む。
「藤原さんはミルクティーがお好きなんですね」
「えぇ……」
「あの日、綾人さんから、あなたと打ち合わせ中かと連絡がありました」
思い出した。
あたしが黙って自分の家に帰った日だ。
「メッセージが既読にならないとか、ミルクティーを淹れたのにと、心配されてましたよ」
「すみませんでした……。もう大丈夫です」
「そうですか」
九条さんが優雅にコーヒーカップを持ち、一口すする。
カチャと机に触れた音が、やけに響いた。
「で、あなたの問題は解決しましたか」
何を問われているのか。
分からないほど、バカじゃない。
——上辺だけの言葉じゃ意味がない



