【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~


そんな大パニックの静寂の中。

隣に座っていた律くんだけが、いつもと変わらぬマイペースさでポツリと呟いた。

「……通信制…俺と同じなんだ……」


そしてそんな様子を見ていた理事長先生は、さっきまでニコニコしていた顔を真面目そうな顔に切り替えて私を見つめた。


そして次の瞬間…ふと目を細めてどこか寂しげで優しいトーンで呟いた。


「……栗山さん本当に元気そうでよかったわ。あっちのソファで少しお話ししない?色々と…あの後気になっていたから…いいかしら?」


そんな理事長先生に最後に会った時を思い出す…。


そ、そうだよね…心配してくれてた理事長先生に大丈夫と言ってお別れしたはずなのに…ここにいたら気になるよね…


そして私の色んな事情を知る理事長先生と私の様子にリビングにいるみんなが私と理事長先生を黙って見守っていた。