すると…静かに口を開いた。
「……なぁ、澪。お前の部屋にある……あの、テディベアのキーホルダーってさ……」
キーホルダー?テディベアのやつ?
響也くんに見せたことあったっけな…?
唐突にキーホルダーのことを聞かれて、声の出ない私は不思議そうに首を傾けて響也くんを見つめ返した。
響也くんが、さらに何かを言おうと口を開きかけたその時…
「おーーーい! 響也ーー!! 遅れる!!早くしろよ!!」
玄関から春琉くんが響也くんを呼んでいた。
「……ちっ」
何かを言いかけてた響也くんは舌打ちを漏らすと溜息をつき
「……やっぱりなんでもねぇ! またあとでな!」
響也くんはそれだけ言い残すとお弁当箱をしっかりとカバンに入れて、慌ただしく玄関へと走っていってしまった。
なんだったのかな…?
と思いながら今日もみんなを元気に見送った。
やっぱり元気なみんなをこうして見送れるのは幸せだな。



