【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~


俺は小さくため息を漏らした。


「……まじでどんだけお人好しなんだよ……」


ぽつりと呟くと俺は、ソファで眠る澪に近寄る。


そして澪を抱き上げた。


俺のことをずっと待っていた澪の体は冷たく冷えきっていた。
その冷たさにまた申し訳なさと待ってくれていたという嬉しさで胸がぎゅっとなる。


そして驚くほど軽くて華奢な体を、俺は壊れ物を扱うように大事に優しく運んだ。


澪は俺の腕の中の温もりが、心地よかったのか、小さく幸せそうに微笑むと俺の胸の中に顔を寄せてきた。


…はぁ…最悪…可愛いとか思いたくねぇ…


その姿があまりにも可愛いくて、俺の心臓がうるさく鳴り出すのを感じながら澪の部屋に入るとベッドにそっと置いた。
そして優しく布団を掛けてやった。