【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~


そして寮に着くと暫くその扉を見つめる。

流石に…起きてねぇよな…?
こんな時間だ…さすがにないか

そう納得すると扉に手を伸ばした。


─────ガチャッ


俺はため息を吐きながらそっと寮のドアを開けた。静まり返ったリビングへと足を踏み入れる。


ある場所を見て俺の目は見開く。

予想が外れた俺はその場で立ち尽くす…。


「……は?」


俺の目線の先にはソファで寝落ちしたように眠る澪がいたからだ。

小さな体を丸めて無防備に寝ている澪。


そして…デーブルの上にぽつんと置かれた夜ご飯とホワイトボード。


そのホワイトボードには少しだけ消えかかった澪の綺麗な文字が並んでいた…。


【響也くん、おかえりなさい】


「………っ…」


胸の奥が、ぎゅっと音を立てて今までにないほどに胸が締め付けられた…。