【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~


澪から目を逸らし寮を出ると
いつも通りの騒がしい夜の街に着いた。


「今日こそは、あいつに会えるかもしれない」

そんな淡い期待を胸に、俺は彷徨い続けた。

だけど、やっぱりどこを探しても誰に聞いてもあの女の子を見つけることはできない。


もう一度姿を見せてくれっ…!次は絶対見失わないから…!すぐに追いかけるからっ


そんな思いを胸にただひたすら臭い香水を纏う女たちに声をかけ続けた…
結局、いつも通り何も手掛かりが見つからないまま深夜になる。