【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~


今じゃ俺は毎晩夜の街を彷徨っているが…元々夜に出歩いてた訳じゃない。


俺が中学生の頃だった…
親と喧嘩して探されるのが嫌で少し離れた隣町まで行くと夜の街を一人でウロついていた。


もうすぐ補導の時間が始まる夜22時になろうとしていた時…


俺と違う中学の制服を身にまとう色白で小さく華奢な女の子が歩く後ろ姿が目に入った。
もうすぐで22時になるその時間に街の中を歩いている様子が異様だった。


その異様さに目に付いただけ。
顔も見えないし本当にただそれだけだった。


暫く俺はそんな異様な女の子の後ろ姿を目で追っていると、その女の子がカバンを左手から右手に持ち替えた時に俺はある物に目がいった。