【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~


俺の柄じゃないがあいつを喜ばせたくてあいつが好きそうなテディベアのキーホルダーをお揃いでプレゼントした。

あの時のあいつの喜ぶ顔も忘れられない。

喜ぶ時も泣き笑いしてたなーなんて思う。



だけどある日突然、あいつの両親の離婚が決まった。
お別れを言う暇さえ与えられないまま、あいつはお母さんと一緒に突然この街から出ていってしまった。



テディベアのキーホルダーを渡して数日後のことだったのを覚えてる。


あの日、初恋はそこで終わった。


どこかで、奇跡的に再会できないかな。


そんな気持ちと一緒にテディベアのキーホルダーは部屋の奥深くに片付けた。


そして奥深くに片付けたテディベアのキーホルダーと一緒に俺の好きだった気持ちも奥深くに沈んでいった。


そして思い出すことはもうなかった。


そんぐらいの気持ちだった俺をこんなにも突き動かす出来事があった。