【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~


────バァァアン!!


二階から物凄い勢いで扉を開ける音が響いた。

私はその音に唖然と二階を見つめる…。

ど、どうしたんだろうか…っ


すると次の瞬間…


「おい!!てめぇ!!澪に何しやがった!!」


聞いたこともない声で怒鳴る春琉くんの声に響也くんの部屋に行ったことを理解した私は慌てて春琉くんを追いかけた。


「澪ちゃんっ!今はやめてた方が…っ!」


後ろからはそんな碧くんの声が聞こえたが私は二階へ駆け上がった。


響也くんの部屋の前まで急いで向かったはいいけど、私は声が出ない…。


二人をとめたいが、声の出ない私の存在に二人とも気づかず喧嘩がはじまってしまった。


私はオロオロと廊下で二人の様子を見ることしかできなかった。


扉の先で見えるのは、まだベッドの中で寝ていたであろう響也くんの布団を剥ぎ取り、春琉くんが怒鳴り声をあげている。