【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~


暴れながら首根っこを掴まれてる碧くんは

「わーーー!!ひどいよ春琉くーん!!」

と涙目になりながら抵抗していた。

「ひどくねぇーよ、何朝からベタベタしてんだ、澪はお前のかーちゃんじゃねぇぞ」


朝っていうのは…碧くんがずっとニコニコ私の後ろに張り付いてたこと…かな?


呆れたように言う春琉くんに、碧くんは慌ててブンブンと頭を振ると


「そんなんじゃないから!違うから!!違うからねぇ?澪ちゃん!!」


そう言って私を必死に見てくる碧くんに何が何だか分からないけど、その必死さが面白くて声にはならないけどふふふっと笑っていると


急に暴れるのを辞めた碧くんは私の方を見ると申し訳なさそうな顔をして


「澪ちゃん、さっきは…急に変なことしてごめんね?」


そう言ってションボリ謝る姿はすっかりいつもの碧くんに戻っていた。