【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~


荷物の整理を終わらせてリビングにいつの間にか降りてきた春琉くん。


低い声を出した春琉くんは、私に抱きつく碧くんを鋭い目で見下ろしていた。


初めてみる春琉くんの怖い顔に私はびっくりする。


ど、どうしたの?なんで怒ってるの…?!


私が慌てふためいていると、そんな私を見た春琉くんは大きなため息を吐いた。


「おいこら…いい加減離れろ碧」


春琉くんは碧くんの首根っこをガシッと掴むと私から引き剥がす。

そして、春琉くんは碧くんがこうなってしまった理由を知っているような雰囲気だった。

引き剥がされた碧くんは、涙目のままジタバタと暴れ出す。