【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~


慌ててお庭に出ると大量にあった洗濯物を取り込んでいった。

リビングのソファに広げるとお日様の匂いと洗剤の匂いで部屋の中が温かく心地のいい匂いに包まれた。

そして私は丁寧にみんなの洗濯物を一つ一つ畳んでいると



─────ガチャンッ


「ただいまぁ」

玄関で碧くんの帰ってきた声が聞こえた。


碧くん帰ってきたなぁ〜と思いながら私は洗濯物を畳む。


そしてリビングに入ってきた碧くんは洗濯物を一生懸命に畳む私と、部屋中に広がる洗濯物の匂いにピタリと足を止た……。


「…え………」


碧くんが入ってきた音と小さい呟きに私はリビングの入口に視線を移す。


すると、碧くんは目を丸くしたまま固まっていた。


どうしたんだろう…と思った次の瞬間


碧くんのその綺麗な瞳にはみるみるうちに涙が溜まっていった。