【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~


その後は、ちょこちょこと春琉くんが私の様子をチラリと見ていて、その度に私は大丈夫だよと気持ちを込めてニコリと微笑んで返した。


そしてやっとお店に着くと私は足りない食材や洗剤類を春琉くんが持ってくれたカゴに入れていく。


【おわりました。ありがとうございます】


ホワイトボードを春琉くんに見せてニコリと笑うと、それを見た春琉くんは私の手を引くと、次はとある洋服屋さんに入った。


何かいるのかな?と、春琉くんを見ていると春琉くんが静かに口を開く

「好きなの選べ」

そう素っ気なく言う春琉くんに


え…ど、どういうこと…?
えと…ど、どうしたらいいのかな…?


私は戸惑ってホワイトボードを胸に抱えながらオロオロしていると


春琉くんはそんな私を見かねて次々と洋服やエプロンを選んでカゴに放り込んでいった。

そ、そんなにいらないよ!!

ってぐらいの量を買い込むと満足したように私の手を引き店を出た。


…あれって…私のだよね?
も、申し訳ないどうしよう…
お金もないし…

【あの…ごめんなさい。すごく申し訳ないです…お金もないです】


私は、どうしようとオロオロしながら春琉くんにホワイトボードを見せる。


するとフッとと笑った春琉くんが


「気にすんな。前払いってことで。じゃ、タクシー拾って荷物取り行くぞ」


そう言うとまだオロオロする私をタクシーに颯爽と乗せた。