家を出てから全然私のことを見ない春琉くんに私は手首を掴まれたまま、ズンズンと歩く春琉くんに引きずられるように買い物に向かう。
は…はやい!!足がもつれそう…!!
ま、まって…!!
だけど私は相変わらず声が出せなくて…
身長が高い春琉くんの一歩は小さい私と比べ物にならなくて私の息がだんだんあがる。
そして途中で足が本当にもつれてしまって転けそうになると、振り返った春琉くんの目が見開き私を急いで引っ張りあげた。
「…っぶな!」
私ははぁはぁと息を切らしていてそれを見た春琉くんは気まずそうに
「わりぃ…つい癖で」
と申し訳なさそうに謝る。
私は慌てて
【大丈夫です!助けてくれてありがとうございます】
と息を切らせながらホワイトボードを見せて笑う。
すると目を逸らした春琉くんは、次はゆっくりと歩いてくれた。



