【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~


すると、まだお昼すぎの静かな玄関から

───ガチャッ

と扉の開く音が響いた。


こんな時間に…誰だろう?


恐る恐る私はリビングから玄関に顔を出すと…そこには少しだけ息を乱し

「待たせたな…行くか?」

と、本当に早めに帰宅してくれた春琉くんの姿だった。


私は本当に約束を守る姿にビックリしながらも、慌ててリビングに戻るとホワイトボードを持ってきて


【おかえりなさい。急いでくれたんですか?嬉しいですありがとうございます】


とそれを見せてニコリと微笑む。


私なんかの約束のために急いでくれたと思うとそれだけで幸せな気持ちになった。


「べつにちげぇよ…。俺の服だけだと困るだろーが…はやくいくぞ」


私から視線を逸らした春琉くんは私の手首を掴み引っ張ると、すぐに私を連れて外に出た。