【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~


そしてご飯を食べる中でこの寮のことを春琉くんが説明してくれた。


この寮は春琉くんちの白波家の持ち物で使ってくれた方が嬉しいみたい。
普通の寮と違って寮母もいなくて食事も掃除も管理もできていないからタダ同然らしく、何もかも白波家から出ているらしい。

春琉くんは、あまり色んなことに気を使わなくていいと言ってくれた。


この寮のことを知って、私も少しだけ安心した。


そして春琉くんに朝考えてた事をお願いすることにした。


【春琉くん、この家いろいろと足りない物多くて買い物に行きたいです。そのついでに私洋服も無いので、荷物も取りに行きたくて…いいですか?】


朝ごはんを食べる春琉くんにホワイトボードを遠慮がちに見せるとチラリとホワイトボードに視線を移した春琉くんは


「あぁ、わかった手伝う」


と言ってくれた。


言葉は素っ気ないけど春琉くんはいつも私のことを考えてくれる優しい人だ。


私を助けてくれて、この寮にいさせてくれて、そして今も面倒くさがらずに手伝うと言ってくれた。


ありがとうの気持ちを込めてニコリと笑って頭を下げた。