別にこの寮が特別なにかあるわけじゃない。だけど、律の提案で気を使わないように伝えた方がいいかもしれないなと思った。
この寮は、うちの白波家の所有物だ。
今は新しい最新設備の寮を建ててしまったからこの寮は俺たち以外はいない。
なんで俺たちがいるかって言ったら、親父とお袋が出会った場所でどうしても取り壊したくなかったらしくこのまま残っている。
普通に新しい方の寮に入れば寮母もいるし、食堂もある。
生活や飯には困んないけどまぁ、それなりに門限や制限もあり結構面倒臭い。
自由に過ごしたい俺たちには新しい方の寮は合わなくて、自由な楽観主義の親にこっちの寮を好きに使っていいよと勧められ俺がここに暮らすことにするとダチの響也と律も着いてきた。
そして、今年の春から高校生になった後輩の碧もこっちにきた。
寮という名のただのだだっ広い家みたいなもんだ。
もちろん食費も何もかもが白波家持ちだ。だから、気にする事は何もない。



