「お前な…」
と言いかけた俺に、響也は視線を逸らしたまま
「……俺のせいだから。俺があいつを寝不足にさせたから……運ばせて……ちゃんと…春琉との約束も守るから…」
その真剣な言葉に俺は、それ以上何も言えなくなり今回だけは手を引くことにした。
そして、響也は眠る澪を大事に愛おしそうに抱き上げた。
その姿に少し焦る俺がいる。
なんだよその顔…。
もしかして…響也、お前も…?
愛おしそうにきつく腕の中に澪を閉じ込める響也は、静かな足取りで階段を上りあいつの部屋へと消えていった。
あいつらギクシャクしてたんじゃねぇの?
響也なんでそんな顔してんだよ…。
お前澪を避けてたじゃねーのかよ。
そんなん聞いてねぇよ…。
俺は二人の消えて行った階段をぼんやりと見ることしか出来なかった。



